個人成りでやること【手続き一覧】

法人を休眠したら、一切の活動をやめないといけません。

手続きは漏れなく迅速に行い、スムーズに個人事業へ移行したいものです。

個人成りした時に私が行った手続きの記録です。

各項目の詳細はリンク先を参照してください。

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役所関係

税務署

法人休眠に関する書類

【提出期限】異動後速やかに

  1. 法人の異動届書(休眠の届け)
  2. 給与支払事務所等の廃止届出書

書き方はこちら↓

法人の異動届他(税務署)【休眠・個人成り】
個人成りの際、税務署に提出する法人関係の書類は、次の2種類です。 (法人の)異動届出書 給与支払事務所等の廃止届出書 どちらもカンタンに書ける書類です。 自宅や会社で記入して、税務...

 

個人事業開設に関する書類

【提出期限】個人事業開業から1か月以内

  1. 個人事業の開業届出書
  2. 所得税の青色申告承認書
  3. 給与支払事務所等の開設届書
  4. 青色専従者給与に関する届出書
  5. 所得税の棚卸資産の評価方法届出書
  6. 所得税の減価償却資産の償却方法届出書
  7. 個人事得税の納期の特例の承認に関する申請書

詳細はこちら↓

個人事業開設の際に提出する書類
個人事業を開設するための提出書類は以下の通りです。 各役所の位置関係によっては1日で全部の手続きを終えることも可能ですが、無理する必要はありません。 わからないところは、各役所の窓口で聞けば親切に教えてもらえますよ。 税務署 ...

 

都道府県税事務所

【提出期限】都道府県により10日以内~2か月以内など様々

  1. 法人の休業届
  2. 個人事業開始届 

各都道府県の提出先、問い合わせ先はこちら↓

都道府県税事務所一覧
各都道府県の県税事務所、税に関する問い合わせ先です。 岐阜県もHPに一覧がありますが、外部からリンクできない仕様のため掲載できませんでした。 北海道・東北 関東 ...

参考記事↓

解散か休眠かー法人地方税のこと【個人成り】
解散登記はカネがかかる 赤字で運営していた法人ですので、税金は毎年7万円(法人県民税と市民税の均等割)。 解散せずに放置すれば所得税はゼロだけど、均等割の7万円は毎年払う必要がある? でも解散するには司法書士さん税理士さんに合わせて数...

市区町村役所

  1. 法人の休業届
  2. 個人事業開始届

簡単な書類なので、役所でもらってその場で書けばよいでしょう。

窓口の担当者が書き方を教えてくれると思います。

ハンコを忘れずに持っていきましょう。

市区町村役場の税務課に直接行くのが手っ取り早いですよ。

 

労働基準監督署

労働保険です。

私の場合、廃業&開業の手続きを申し出たところ、

経営者が法人から個人に変わっても事業は継続しているので、名義変更で処理します

とのことで、窓口の方が手際よく書類を記入し、手続き完了でした。

私は見てるだけでした。

 

銀行口座開設

個人事業名の銀行口座が必要です。

事業主個人名の口座でも構わないのですが、やはり事業資金と個人のお金はきっちり分けたいのと、対外的にも事業名の口座はあったほうが良いです。

法人の口座がある銀行で

法人を廃止して個人事業に変更するので、個人事業用の口座を作りたいです。

法人の口座は手続きが全て完了したら解約します。

と申し出て、その場でスムーズに開設できました。

もしも法人化する以前の個人事業時代の口座が残っていれば、それを使うことも可能です。

上とは別の銀行では窓口に申し出て、個人事業時代の口座はそのままに通帳だけ新しく発行していただきました。

 

取引先に連絡

個人なりのタイミングに合わせて、納品書・請求書等の名義を確実に変更していただく必要があります。

銀行引き落としの口座変更に1か月は必要なので、早めに連絡が必要です。

 

クレジットカード(加盟店)

事業所(店舗)は変わりませんが、契約者が変更になるため新たな契約が必要でした。

この機会に加盟しているクレカ会社を見直し、手数料料率が低い(3%)会社に一本化し、経理事務が少し楽になりました。

JCBは独自なようで、個別に契約が必要でした。手数料も5%です。

 

零細事業所だから仕方ありませんね。

 

クレジットカード(利用者)

法人で利用していたビジネスカードは解約しました。

新たに個人事業用にビジネスカードを作りました。

クレジットカード決済していた各種支払いの登録カードを変更しました。

法人カードは個人事業主でも利用できて色々便利。
事業用と分けることは大事個人事業だと、仕事で使うものと家計で使うものとの線引きが曖昧になりがちです。今時、ネットで買い物することは普通のことで、クレジットカードの出番も多いです。事業専用のクレジットカードを作り、事業専用の銀行口座から引き落...

 

公共料金

  • 電気
  • ガス
  • 水道
  • NHK

それぞれ名義変更と支払方法の変更をしました。

 

車両

自動車の名義変更

自動車の名義を法人から個人へ、自分で名義変更しました。

陸運局に行って手続きしました。

車両名義変更手続き(移転登録) 法人から個人
法人名義の普通自動車を個人(代表取締役)名義に変更しました。 この手続きは自分で出来ます。 必要な書類をまとめると以下の通りです。※新元号(令和)対応済み 自動車保管場所証明書(=車庫証明書:私は不要でした。) ...
自動車保険

車両の名義変更を保険会社に連絡しなければいけません。

各保険会社、現在加入している保険によって対応が違いますので、加入している保険会社に相談しましょう。

私の場合は(少し特殊なケースだと思います)、電話だけで手続きが完了しました。

法人、個人、車両と保険の名義。自動車保険を安くするには。
*法人成りor個人成りの時に、車両と保険の名義を同時に変更すれば等級を引き継ぐことは可能です。(運転者が変わらないなどの条件あり) *私の場合、最初の法人成りの際にそのタイミングを逃してしまいました。 法人と個人では契約が違う 自動車...
ETCカード入れ替え 

クレジットカードが変わるので、ETCカードも変更になります。

リース物件

法人の契約なので対処が必要です。

今回はたまたまリース期間終了の時期だったので、そのまま買い取り→個人へ売却しました。

そうでなければリース会社に相談しましょう。

 

法人名の契約を残してはいけません。

 

固定資産・備品等の売却

法人の資産を個人で買い取らなくてはなりません。

私の場合、個人の建物を法人に貸していたので、買い取り資産はさほど多くはありませんでした。

固定資産・備品の売却(買い取り)
適正な価格で売却(買い取り) 経営者が法人から個人へ変わっても、顧客相手の営業は変わらず継続しています。 仕事で使用する固定資産・備品・消耗品など、すべて個人が会社から買い取りました。 価格は、棚卸の金額、帳簿上の残価、市場価格などを...

 

最後の確定申告(法人税)

本来は休眠中も確定申告はするのですが、このまま廃止しますのでこれが最後の確定申告です。

法人税の確定申告も自分でしました。

弥生会計が良い仕事をしてくれます。

弥生会計なら税理士いらず?法人・個人の変更で大事なこと。
開業当初は紙の帳簿、その後パソコンを購入してからは弥生会計を使ってきました。 個人事業に変更してからは「やよいの青色申告」に切り替えました。 ずっと弥生会計を使っています。 弥生会計を使い始めてからになります。 今は、あんしん保...

 

消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書

税務署に提出しますが、提出時期が2パターンありますので注意してください。

消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書<様式と書き方>
消費税の納税義務者でなくなった時=免税事業者になる時に税務署に提出する書類です。 事業をやめたり売上が低迷して、年間の課税売上高が1000万円以下になった場合に提出します。 ただし、翌年の売上によっては※免税にならないケースがありま...

 

消費税納付

税率が上がって金額もバカになりません。資金の確保を忘れずに。

 

銀行口座廃止

法人の確定申告が済み、還付金が振り込まれて全ての取引が終了したら銀行口座を廃止して完了です。

 

その他

消費税課税事業者届出書

個人成り後、課税事業者になればその旨の手続きが要です。

消費税課税の判定 基準期間と特定期間
消費税が免税される  法人の最後の消費税を納付しました。預かっているお金とはいえ金額も大きく負担に感じます。  個人成りのメリットとして、法人成りした時と同様に最初は消費税の支払事務所ではない=消費税が課税されないということがあります。...

 

許認可関係

業種により異なりますが、許認可が必要な事業なのでその手続きに自治体へ行く必要がありました。

実は、この手続きが一番面倒でした。

 

自分でやるのは難しいと感じたら…

無理をせずに、専門家に依頼しましょう。

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最近の税理士は安くなっているので、今の提携先を見直すのも良いと思います。

 

正直なところ、お金に余裕があれば「税理士に丸投げ」が一番カンタンでストレスなしですよ。

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