法人を休眠したら、一切の活動をやめないといけません。
手続きは漏れなく迅速に行い、スムーズに個人事業へ移行したいものです。
個人成りした時に私が行った手続きの記録です。
各項目の詳細はリンク先を参照してください。
役所関係
税務署
法人休眠に関する書類
【提出期限】異動後速やかに
- 法人の異動届書(休眠の届け)
- 給与支払事務所等の廃止届出書
書き方はこちら↓
個人事業開設に関する書類
【提出期限】個人事業開業から1か月以内
- 個人事業の開業届出書
- 所得税の青色申告承認書
- 給与支払事務所等の開設届書
- 青色専従者給与に関する届出書
- 所得税の棚卸資産の評価方法届出書
- 所得税の減価償却資産の償却方法届出書
- 個人事得税の納期の特例の承認に関する申請書
詳細はこちら↓
都道府県税事務所
【提出期限】都道府県により10日以内~2か月以内など様々
- 法人の休業届
- 個人事業開始届
各都道府県の提出先、問い合わせ先はこちら↓
参考記事↓
市区町村役所
- 法人の休業届
- 個人事業開始届
簡単な書類なので、役所でもらってその場で書けばよいでしょう。
窓口の担当者が書き方を教えてくれると思います。
ハンコを忘れずに持っていきましょう。
市区町村役場の税務課に直接行くのが手っ取り早いですよ。
労働基準監督署
労働保険です。
私の場合、廃業&開業の手続きを申し出たところ、
とのことで、窓口の方が手際よく書類を記入し、手続き完了でした。
私は見てるだけでした。
銀行口座開設
個人事業名の銀行口座が必要です。
事業主個人名の口座でも構わないのですが、やはり事業資金と個人のお金はきっちり分けたいのと、対外的にも事業名の口座はあったほうが良いです。
法人の口座がある銀行で
法人を廃止して個人事業に変更するので、個人事業用の口座を作りたいです。
法人の口座は手続きが全て完了したら解約します。
と申し出て、その場でスムーズに開設できました。
もしも法人化する以前の個人事業時代の口座が残っていれば、それを使うことも可能です。
上とは別の銀行では窓口に申し出て、個人事業時代の口座はそのままに通帳だけ新しく発行していただきました。
取引先に連絡
個人なりのタイミングに合わせて、納品書・請求書等の名義を確実に変更していただく必要があります。
銀行引き落としの口座変更に1か月は必要なので、早めに連絡が必要です。
クレジットカード(加盟店)
事業所(店舗)は変わりませんが、契約者が変更になるため新たな契約が必要でした。
この機会に加盟しているクレカ会社を見直し、手数料料率が低い(3%)会社に一本化し、経理事務が少し楽になりました。
JCBは独自なようで、個別に契約が必要でした。手数料も5%です。
零細事業所だから仕方ありませんね。
クレジットカード(利用者)
法人で利用していたビジネスカードは解約しました。
新たに個人事業用にビジネスカードを作りました。
クレジットカード決済していた各種支払いの登録カードを変更しました。
公共料金
- 電気
- ガス
- 水道
- NHK
それぞれ名義変更と支払方法の変更をしました。
車両
自動車の名義変更
自動車の名義を法人から個人へ、自分で名義変更しました。
陸運局に行って手続きしました。
自動車保険
車両の名義変更を保険会社に連絡しなければいけません。
各保険会社、現在加入している保険によって対応が違いますので、加入している保険会社に相談しましょう。
私の場合は(少し特殊なケースだと思います)、電話だけで手続きが完了しました。
ETCカード入れ替え
クレジットカードが変わるので、ETCカードも変更になります。
リース物件
法人の契約なので対処が必要です。
今回はたまたまリース期間終了の時期だったので、そのまま買い取り→個人へ売却しました。
そうでなければリース会社に相談しましょう。
法人名の契約を残してはいけません。
固定資産・備品等の売却
法人の資産を個人で買い取らなくてはなりません。
私の場合、個人の建物を法人に貸していたので、買い取り資産はさほど多くはありませんでした。
最後の確定申告(法人税)
本来は休眠中も確定申告はするのですが、このまま廃止しますのでこれが最後の確定申告です。
法人税の確定申告も自分でしました。
弥生会計が良い仕事をしてくれます。
消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書
税務署に提出しますが、提出時期が2パターンありますので注意してください。
消費税納付
税率が上がって金額もバカになりません。資金の確保を忘れずに。
銀行口座廃止
法人の確定申告が済み、還付金が振り込まれて全ての取引が終了したら銀行口座を廃止して完了です。
その他
消費税課税事業者届出書
個人成り後、課税事業者になればその旨の手続きが要です。
許認可関係
業種により異なりますが、許認可が必要な事業なのでその手続きに自治体へ行く必要がありました。
実は、この手続きが一番面倒でした。
自分でやるのは難しいと感じたら…
無理をせずに、専門家に依頼しましょう。
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